gulpのインストール方法(Mac)からSassのコンパイルまで

こんにちは。ジップサービスでデザイナーをしているものです。

昨今のウェブサイト制作では煩雑な処理を自動化する「タスクランナー」や「ビルドシステム」というツールが注目されています。今回はウェブ制作者に必須のビルドシステム「Gulp.jsガルプ」の導入手順を解説します。

gulpを使えばさまざまな作業を自動化することができます。

作業を自動化できる「ビルドシステム」とは?

Web制作における様々な処理を「タスク」という単位で扱い、このタスクを自動化するツールのことを「タスクランナー」や「ビルドシステム」と呼びます。一般的にウェブ制作の現場では、Sass(サス)を編集すればコンパイルを実行し、画像は圧縮するというように多くの手間がかかります。

「タスクランナー」や「ビルドシステム」を使うと、このような煩雑な処理が全て自動で行われるため、開発工数が短縮できます。

まずはNode.jsのインストール

Gulpを使うためにはNode.jsが必要なので、公式サイトよりNode.jsのインストーラーをダウンロードします。ダウンロードページには「推奨版」と「最新版」の2つがありますが、今回は「最新版」を使用する前提で解説いたします。ダウンロードしたら手順にしたがってインストールします。

インストールできたら確認としてターミナルで

node -v

とコマンドを打ちバージョンが表示されればインストール無事完了です。

0915_001

gulpのインストール

まずはグローバル環境にインストールします。 ターミナルで

sudo npm install -g gulp

次に作業フォルダーを任意の場所に作成します。
作成したらコマンドラインでその場所に移動します。今回は下記の場所に「myproject」というフォルダーを作成し、使う前提で解説します。

cd /Users/★★★★★★/myproject

(★★★★★★はあなたのユーザー名かと)

cdコマンドで「myproject」へ移動後、 ローカル環境にインストールします。

sudo npm install --save-dev gulp

無事インストールができていればnode.js同様に

gulp -v

でバージョンが表示されます。

0915_002

package.jsonファイルを生成

下記のコマンドを打ちます。

npm init -y

これでpackage.jsonファイルが生成されます。

Sassファイルをコンパイルする為のプラグインgulp-sassをインストール

npm install -D gulp gulp-sass

gulpfile.jsファイルの作成

タスクを作成するには、プロジェクトファイル直下にgulpfile.jsというファイルを作成する必要があります。

簡単に説明しますと、gulpとプラグインを使用して「何をするか」を記載するファイルです。

// gulp読み込み
const gulp = require('gulp');
// Sassコンパイルプラグインの読み込み
const sass = require('gulp-sass');
 
// タスクを指定
gulp.task('default', function () {
  // style.scssファイルを取得
  gulp.src('css/style.scss')
    // Sassのコンパイルを実行
    .pipe(sass())
    // cssフォルダー以下に保存
    .pipe(gulp.dest('css'));
});

cssフォルダの中にある「style.scss」をコンパイルし、同じ場所にstyle.cssを出力するタスクです。

タスクの実行

npx gulp

※npxはnpm v5.2(最新版のNode.jsに同梱されている)から使える新しいコマンドです。

これでコンパイルされた「style.css」が出力されます。

まとめ

今回はSassのコンパイルまでとさせていただきましたが、gulpで出来ることのほんの一部です。
次回は画像の一括圧縮などや、「watch機能」などをご紹介いたします。

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