今さら聞けないビジネスマナー・ドアノック2回は間違い!回数で意味が変わる

ビジネスシーンでは、ドアのある部屋への入退室がありますが、ドアノックにもビジネスマナーがあることをご存じでしょうか。 ドアノックの回数は場面や相手によって使い分けが必要になります。ノックにまつわるマナーや正しいノックの回数についてご紹介します。

■ ドアノック2回が間違いの理由

ドアをノックするとき、どのドアも2回「コン、コン」とノックしていませんか。トイレ以外のドアを2回ノックすることは間違いとされています。

世界共通の国際ルール「プロトコール・マナー」でドアノックの回数は2回、3回、4回と3種類あり、回数によって意味が異なると定められています。


〈 プロトコール・マナーでのドアノック〉
● 2回ノック: 空室確認
● 3回ノック: 入室確認( 親しい人、身近な人に対して使う )
● 4回ノック: 入室確認( 礼儀が必要な場面、初めて訪問した場所で使う )

空室確認の2回ノックは、おもにトイレが空いているか確認する場合に使うことが多いので、2回ノックのことを「トイレノック」ということもあります。「プロトコール・マナー」では、ノックの回数によって目的や対象が違っているため、ノックはすべて2回で統一しているという場合は間違いになります。

「プロトコール・マナー」どおりにドアノックの回数を使い分けすると、ビジネスシーンでは4回ノックが好ましいことになりますが、4回ノックは多いと感じる方もいらっしゃるため「3回ノック」でよいとされています。

例外として外資系企業や、ホテル業などマナーに詳しい方には「プロトコール・マナー」どおり4回ノックが好ましいという考えもあります。4回ノックをするときのコツは、連続して4回「コン、コン、コン、コン」とせずに「コンコン、コンコン」と2回繰り返すリズムでノックすると煩わしさを与えにくいです。

■ ドアノックの仕方

ドアノックの仕方で、相手に与えるイメージや印象の影響は大きいです。

自分で思っている以上に早いスピードでノックしてしまった場合、せっかちな人、雑な人だと思われたり、急かされているようで印相が悪くなったりする恐れがあります。

ドアノックの仕方をあらためて解説します。
手で軽く握りこぶしを作り、手の甲をドアに向けます。人差し指または中指の第二関節を使ってドアを3回「コン、コン、コン」と叩きます。

ドアノックの音量・強さはドンドンと聞こえるような強い叩き方は、相手を驚かせてしまったり、威圧感を与えてしまうので注意しましょう。弱々しく小さな音のドアノックは、相手に聞こえず応答されなかったり、消極的な印象を与えてしまう可能性があるため、ドアノックの音量・強さは大切です。

ドアノックの速さにも注意が必要です。あまりにも早いリズムで叩くと高圧的、せっかちで落ち着かない印象になり、遅すぎると違和感につながります。2秒間で3~4回のドアノックを行なうのが目安です。


ドアノックの仕方が、その人のイメージや印象に与える影響はとても大きいです。
適切なノックの音・速さを意識して、ドアの向こうにいる人にちょうどよく聞こえるように優しく丁寧なドアノックをしましょう。



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